ドミナンスはこう計算される
ビットコイン・ドミナンスは、ビットコインの時価総額を暗号資産全体の時価総額で割った比率です。時価総額は価格に流通量を掛けた値なので、ドミナンスは価格と流通量のどちらかが動くたびに変わります。分母の全体時価総額はデータ提供元が集計しているすべての銘柄の合計ですが、どの銘柄を含めるか、流通量をどう数えるかは提供元ごとに少しずつ違います。そのため同じ時刻でも画面によってドミナンスの値が違うのは、おかしなことではありません。
ビットコインのドミナンスが上下したとき実際に何が変わったのか、アルトコインの循環という言葉がどこまで説明でどこから推測なのかをまとめました。
ビットコイン・ドミナンスは、ビットコインの時価総額を暗号資産全体の時価総額で割った比率です。時価総額は価格に流通量を掛けた値なので、ドミナンスは価格と流通量のどちらかが動くたびに変わります。分母の全体時価総額はデータ提供元が集計しているすべての銘柄の合計ですが、どの銘柄を含めるか、流通量をどう数えるかは提供元ごとに少しずつ違います。そのため同じ時刻でも画面によってドミナンスの値が違うのは、おかしなことではありません。
全体の時価総額には、ドルに価値を合わせたステーブルコインも入っています。ステーブルコインは価格がほとんど動かないため、市場全体が下がる局面ではほかの銘柄の時価総額だけが減り、ステーブルコインの取り分が相対的に大きくなります。逆にステーブルコインが新しく大量に発行されると分母が大きくなり、ビットコインの価格が変わらなくてもドミナンスは下がります。このようにビットコインとアルトコインの関係とは無関係な理由で値が動くため、ステーブルコインを除いたドミナンスを別に見る方法が使われます。
ドミナンスは比率なので、それだけでは何が上がって何が下がったのか分かりません。ビットコイン価格の向きと並べると、これまでに何が起きたのかが少しはっきりします。次の四つはすでに起きた動きを分類しただけで、次に何が来るかは語りません。
ドミナンスが下がると、ビットコインからアルトコインへ資金が移ったと言われることがよくあります。しかし時価総額は最後の約定値で全数量を計算した値なので、時価総額が増えた分だけお金が入ってきたという意味ではありません。取引の少ない銘柄は少ない金額でも価格が大きく動き、時価総額が膨らむことがあります。また新しい銘柄が集計に加わったり、ロックされていた数量が解放されて流通量が増えたりしても分母は大きくなります。ドミナンスの変化をそのまま資金の流れとして読むと、実際より大きな話を作ってしまいます。
ビットコインが先に上がり、続いてイーサリアム、大型アルトコイン、小型アルトコインの順に資金が移るという説明がよく使われます。過去のチャートでそう見える期間があったのは事実ですが、毎回同じ順番で起きたわけでも、決まった法則があるわけでもありません。この説明を本当に役立てるには、いつ次の段階に移ったと判断するのかを前もって言える必要がありますが、ほとんどの場合、段階は過ぎてから分けられます。局面の名前があとからつく問題は、市場局面の記事で詳しく扱っています。
ドミナンス一つより、いくつかを一緒に見たほうが迷いにくくなります。イーサリアムの価格をビットコインの価格で割った比率は、二つのうちどちらが相対的に強かったかを示します。また銘柄同士の値動きがどれだけ連動していたかを見ると、循環という言葉が当てはまる期間かどうかの判断に役立ちます。ほとんどの銘柄がビットコインとほぼ同じように動いているなら、資金が順番に移り歩くという話より、市場全体がひとかたまりで動いているという説明のほうがよく合います。
ドミナンス レーダーは、ビットコイン・イーサリアム・アルトコインの時価総額シェアを1分ごとに更新し、ステーブルコインを除いたドミナンス、ビットコインより上がったアルトコインの割合、ETH/BTC の推移もあわせて表示します。同じ時刻の二つのドミナンスを並べて見れば、ステーブルコインが数字をどれだけ変えるかを直接確かめられます。暗号資産 星座マップは銘柄がどれだけ一緒に動いたかを収益率の相関係数で測り、直前の期間と比べて示します。マルチタイムフレーム・トレンド表は売買代金上位の銘柄のトレンドを足の長さ別に一つの表にまとめるので、ビットコインとほかの銘柄の流れを並べて見るときに使えます。
ドミナンスは市場の構成がどう変わったかを要約した数字で、原因は価格・流通量・ステーブルコインの三つに分けて見る必要があります。アルトコインの循環は過ぎた期間を説明する名前であって、次の順番を決めてくれるものではありません。この記事は指標の読み方を説明したもので投資助言ではなく、どの銘柄をいつ売買するかを判断する根拠には使わないでください。
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